KIM&CHANG
IP Newsletter/MAY 2014
2013年韓国PCT国際特許出願、前年比4.5%増で世界5位
2013年、韓国の特許協力条約(PCT)を通した国際特許出願件数が前年比4.5%増加し、4年連続世界5位を維持した。世界知識財産機構(WIPO)が発表した「2013年暫定出願統計資料」によれば、韓国の国際特許出願件数は1万2386件で、全体の20万5300件の6.0%を占め、世界5位となった。(韓国PCT国際特許出願件数:2012年11,847件→2013年12,386件)

全世界出願件数はアメリカ、中国、韓国の急速な出願増加の勢いに乗り、初めて20万件を突破した。全体増加量のうち韓国は、アメリカ56%、中国29%に続き3番目に高い割合(5.6%)で全体の増加量に寄与した。
韓国の企業別出願件数を見ると、サムスン電子の国際特許出願件数は前年の733件から460件が増加した1,193件であった。これはグローバル特許紛争の可能性が高まることにより、アメリカ市場はもちろん主要国を対象にした国際特許出願強化にともなう影響によるものと見られる。さらに、LG電子が1,170件(15位)、LG化学が449件(34位)だった。また、国内研究機関及び教育機関ではKAISTが105件を出願し全世界研究機関及び教育機関の順位では7位(全体順位197位)で、浦項工科大学ポスコとソウル大学は83件、80件でそれぞれ12位(全体順位258位)、13位(全体順位266位)であった。

韓国特許庁は中小企業に対する国際特許出願費用支援とPCT-PPH拡大等の多様な制度運営を通じて国際特許出願を支援しており、さらに、関連制度改善及び制度説明会開催を通じてこのような増加傾向が続くものと期待される。
また、マドリッド条約による国際商標出願とハーグ協定による国際デザイン出願もまた毎年増加し、韓国の国際商標出願も毎年増加している。韓国が世界3位のデザイン出願国であることを考慮すれば、ハーグ協定による国際デザイン出願が導入される今年7月からは国際デザイン出願もより一層増えるものと見られる。
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